「Scutellaria lateriflora」

Skullcapースカルキャップは天王星を支配星に持ち、風のエレメント、水瓶座に対応します。1781年に天王星が発見されるまで、伝統占星術では水瓶座は土星が支配星であるとされていました。

Yuleー冬至

12月21日19:02ごろ、北半球は冬至を迎えます。sanagiの場を開いたのも、2019年、ちょうど一年前の冬至です。はじめは、月の時間を実感するために、新月と満月の星を読んでいました。春分の前にはnoteでサビアンシンボルのカウントダウンをしてみたり。(日本語のタイトルの「宇宙的な形象化原理」の日はプレビューが多いのですが、ただただ長文を読ませてしまい、申し訳ない気持ちです)年が明けてからは、東京鳥越蔵前のdoremifaさんで初めてお客様にsanagiの名前で調合をさせていただきました。その後に、緊急事態宣言が出て、仕事もsanagi apothecary一本になり、心と身体のひらめくまま、あっという間でした。一年たち、思うのは、ハーブを調合できていることがとてもありがたいということです。SNSの更新頻度も低く、外から何をやっているのかいまいち不透明な物に対して、興味を持ってくださるお客様がいて、関わってくださることが、拙い文章を読んでくださることが、いつも私の心を打ちます。形がどんどん変わっていくとは思いますが、感謝の気持ちをハーブを使った形にしてお返ししていきたいと思います。本当に、ありがとうございます。(と、この奥まったブログにて呟きます。)

さて、私ごとの詰まった文はここまでで。

Yuleユールというのは、冬至の祝祭のことを言うそうです。

大地の女神から太陽の男神が再生することをあらわしています。憂鬱な冬季に、喜びと祝いのひとときをもたらします。

『魔女の教科書』S.カニンガム著より

キャンドルを灯して太陽に対応するハーブを中心にして召し上がるのもいいですね。ジャーマンカモミール、カレンデュラ、ジュニパー、ローズマリーなど。これらをとると、自然と胃腸、自律神経、肝臓、腎臓、血液循環など身体全体をケアしてくれるようになっているので不思議です。身体と心のメンテナンスに良いですね。ここから太陽の、あるいは地球の新しい1年の周期がはじまります。

大会合

12月22日02:41ごろ、水瓶座(黄経0.48°)で木星と土星が重なり合う、グレートコンジャンクションが起こり、占星術やスピリチュアル界隈では大きく注目されています。水瓶座のハーブといえば、最初に思い起こされるのがスカルキャップです。

XVII The Star
<水瓶座 Skull cap>
(ハーバルタロットより)

スカルキャップは星のカードとしてしばしば現れます。だいたい、その方に瞑想を勧めてきているときです。このタイミングで瞑想をすると、自分の心の中のインスピレーションが夜空の星のように光って浮かんできてくれるのです。大地から生えた大きなスカルキャップはいつでも心を開く人に対して手を差し伸べています。また、こうした瞑想から受けたインスピレーションを大きな内的生命力の流れのなかに、創造性に変えて還していくことが自然であることも教えてくれています。

瞑想というのは、何もしないこと、受け流すこと、などと言われますが、スカルキャップは精神と心を鎮めるはたらきがあるので、平静を取り戻すという意味では瞑想の前以外に、感情が不用意に揺らぐ時や、眠る前に思考を手放すのにも良いでしょう。

薬物やアルコールの依存症の治療に使われたりもするハーブのうちの一つですが、レモンバーム同様、デジタルデトックスしたいときにもおすすめです。

次の大会合は約20年後の2040年10月31日18:32ごろ、同じ風のエレメントの天秤座(黄経17.91°)で起こります。今回の大会合は2040年までの社会を象徴する、始まりの日で、風の時代の始まりだというわけです。20年あったら子供が産まれて成人しますね。今月以降に生まれる子供たちは、エレメントが地の色が濃い社会の中で産まれた多くの方たちとは、社会環境や感覚、感性が全く違う大人になるでしょう。20年後は今より更に多様性が認められる社会になりますので、良いところは柔軟に見習いたいです。とはいえ、水瓶座は風のエレメントの中でも不動宮ですので、風のエレメントの影響が馴染んでくるのは2040年天秤座(活動宮)から2060年双子座(柔軟宮)の大会合にかけてになるでしょう。

この20年、初めの方は特に風のエレメントをぐっと取り入れ、長期的に定着させようと、ときには何度も地のエレメントとのギャップを埋めるために衝突するような出来事が起こったり、なかなか期待通りに行かなかったりするでしょう。また、社会全体で理想や目標に向けて一人一人が課題に取り組むことが流行るかもしれません。地球のためとか、個人の権利のためとか、多様性のために動く姿勢が流行します。これは地球や人類規模で変革をもたらす天王星が、社会や概念の変化をもたらす土星と木星の大会合が起こる水瓶座の支配星だからです。集合意識や多くの国、団体、企業などがそうした方向へ関心を向けると思いますので、自身の方向性を考えるときに頭のどこか片隅に星のことを置いておくと、なんとなく目に止まった流れが腑に落ちるかもしれません。

例によって長々となりましたが、自然な流れに身を任せたいとき、スカルキャップは星の時流に合わせて快く力を貸してくれると思います。(ちょっと苦味が出やすいので、つどつど、他のハーブとも一緒に手を繋いで。)メディカルハーブとしては、PMSや神経過敏や不安を穏やかにし、心を上向きにするサポートに使われることがあります。(肝臓疾患や持病をお持ちで通院中の方、ご妊娠中や授乳中の方などは注意が必要です。)

今年は2020年12月21日の冬至から、2021年1月1日までのながーい年明けみたいですね。暖かくされて、良いお年をお迎えください。

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