薬草と星

こんにちは、sanagi apothecaryの調合師です。ハーブティーなどを調合しています。

ここでは薬草の使い方、星読みと薬草の関係について書いていきます。

そもそも薬草、ハーブとはどんな代物を指すかを説明しますと、私が所属しているJAMHA(日本メディカルハーブ協会)では「生活に役立つ香りのある植物」のことを呼び、更に健康管理や美容を目的に活用する領域を「メディカルハーブ」と定義づけています。

カモミールは太陽が支配星で獅子座に対応します 

メディカルハーブの検定や資格取得の勉強の時にも歴史の頁で出てくるのですが、17世紀ごろにイギリスで活躍したニコラス・カルペパー(1616〜1654)という薬剤師は、ハーブやアロマ、そして占星術を組み合わせて独自の体系による治療を行っていました。日本にも少しですがハーブ辞典が翻訳されていて、ハーブが星と対応して人の体に用いられていたことが窺えます。19世紀に入るまでは薬草に含まれる有効成分を単離して科学的に薬剤を合成することができませんでしたので、正に自然薬や伝統医学の全盛期でした。

星を読むことは時間の流れや移り変わりの関係性を読むということです。そして、時間単位、年単位で螺旋状になって上昇/下降を繰り返しており、同じことの繰り返しや、前にもあった出来事から未来を予測できたりするので、集積の学問とも言われます。植物は地球の土の上で太陽や月の光によって育まれ、時間の経過によって芽吹き枯れていきますので時間や惑星は植物の友人といえるでしょう。惑星-植物-人間は時間で結ばれています。

現代のハーブは日本ではもちろん食品や雑貨の扱いで、お茶やサプリメントやアロマテラピーとして心身のリラックスとトリートメントの分野で親しまれています。医師、看護師、薬剤師、介護士などの医療現場の方々の間でも、近年は自然療法や植物療法を併用したケアが注目されることもあるようです。ハーブというのは面白いもので、現実的に手当ての補助として使うこともできれば、星やチャクラ(身体に対応したエネルギーセンターというふうにいわれます)などと対応して精神的な存在としても捉えることができます。そういうところは人間によく似ていて懐が深いですね。

sanagi apothecaryでもハーブを扱うときは人に対するように、また召し上がる人と向き合うように調合します。ハーブは現実的で精神的な生命体で、エネルギーです。乾いた喉を潤すのと同時に、心も優しく(・ときに激しく)潤してくれるでしょう。

 Chamaemelum nobile

プラナロム/PRANAROM 精油/プラナロム カモマイル・ローマン(ハンガリー産) エッセンシャルオイル【プラナロム 精油】

プラナロムのエッセンシャルオイルは香りが濃厚で柔らかいです。品質も良いのですが、成分分析表が入っていて安心できます。医療や介護の現場で使われるのもプラナロムの精油が多いです。お値段もしますが、このカモマイル・ローマンは爽やかで甘美です。眠れない夜に焚いたり、イライラ鬱々してしまう時にアロマバスに使うのもいいでしょう。(アロマバスに使うときは、お肌の刺激にならないよう、バスオイルやキャリアオイル、バスソルトなどを使ってくださいね)優しい香りが前向きな気持ちにさせ、元気を分け与えてくれます。

Matricaria chamomilla

カモミールティーと言ったら皆さんほぼほぼジャーマンを飲用しています。女性特有の痛みやお悩みの時に神経を鎮めてくれたり、胃腸のケアが得意です。 カモミールは始めたことが上手くいくように背中を押してくれるハーブでもあります。一番初めの記事なので、カモミールからスタートです。

不定期におすすめのケア方法や品物を紹介していきますので、たまに覗いてみてください。

*ワイルドクラフトは野生種とも呼ばれ、野生に限りなく近い環境で生育されたハーブなので、味も香りも濃いといわれています。天候などに影響を受け生育状態が変化したり、生産量も限られる稀少なものなので、その都度品質の高いハーブを卸し取り寄せるため、ロットにより産地にばらつきがあることが多いです。例えば昨年はエジプト産だったカモミールがクロアチア産に変わるとすると、液色も香りも性格が全く違ってきます。sanagi apothecaryでもワイルドクラフトを使用していますが、ブルガリア産のローズとモロッコ産のローズはかなり香りやメッセージが異なります。同じレシピでも厳密に言えば全く同じブレンドは作れないので、その時の出会いを楽しみにしたいですね。これは品質の高い精油にも同じことがいえます。そういう一期一会なところも、ハーブやアロマの魅力と言えるでしょう。

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